過食症と妊娠
過食症という病気
過食症とは摂食障害の一種で、神経性の大食症の中で、大食したあと過剰な運動や薬物、嘔吐、下痢、絶食などの代償行為を伴なう物を言います。代償行為を伴いますので、必ずしも肥満しているわけではなく、むしろ無理で不合理なダイエットの反動として現れている場合があります。
過食症と妊娠
過食症は極端な大食と代償を伴いますので、体力的な消耗は当然大きく、妊娠中にかかる、過食症のまま妊娠すると胎児への影響があり得ます。妊娠中には充実した体と体力を要求されますので、過食と嘔吐や下痢を繰り返すことで流産などのリスクが高まります。そのリスクが有ることがわかっていても、ストレスや不安などから過食や嘔吐をやめることができないと言う例が多く見られます。克服のためのカウンセリングに通う、相談を出来る人がいるということが重要な対策となってきます。
過食症と漢方薬
漢方的には過食症は、気血両虚の根本的な栄養不足、ストレス発散ができない肝欝、胃腸の機能低下の脾虚などのいずれか、または複合で起こると考えられます。代表的な処方としてはストレスを和らげる柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯、加味逍遥散、抑肝散、四逆散などです。気血を補うために十全大補湯や補中益気湯などが用いられる場合もあります。過食症に限らず妊娠中などは気血水の滞りをなくし、気血を補う当帰芍薬散などが用いられる場合があります。いずれにせよ、単純に過食症という症状に大して用いられるものではなく、過食症の人の体質を勘案して、調子の乱れを整える目的で処方されますので、個人差が大きく、必ず漢方医の弁証が必要となります。
