適応障害の接し方
適応障害とは
適応障害とは、ストレスを原因にして日常生活、学業、仕事などにおいて著しい困難を生じる精神疾患の一つで、わかりやすく言ってしまえばストレスで心が一部壊れたような状態です。不安、抑うつ、焦燥、過敏、混乱などの情緒的な症状のほか、不眠、食欲不振、全身倦怠感、易疲労感、ストレス性胃炎、頭痛、吐き気、発熱、精神運動抑制といった様々な症状が出ますが、身体症状のみだと診断が難しく、原因不明の体調不良として見逃されてしまう場合があります。また、このような体調不良と言う症状だけではなく、各種問題行動、突飛な行動といった形でも症状が現れることがあり、アルコール依存、万引き、虚言、喧嘩などを突如として開始してしまうことがあります。情緒が不安定になり、落ち込むことが多くなるのでうつ病と非常に近しく、実際放置しているとうつ病に発展することが多くあります。
適応障害の治療と接し方
適応障害のうつ病的側面を抑えるために抗うつ剤などの薬が処方されることもありますが、適応障害とは本質的に、外的ストレスが本人のストレス許容量を越えてしまったことで起きますので、根本治療は環境の改善、変化によるしかありません。ですので、家族などが適応障害との診断を受けたのならば、その人への周りの接し方を変えるべきだと判断するべきでしょう。適応障害の厄介なところは、適応障害になった本人にはある程度原因の目星がつくのですが、原因となった側の人には殆どの場合自覚が無いと言うことです。「悪気があったわけではなく、知らず知らず相手を追い詰めていた」と言うことがありうるだけに、適応障害が現れた以後の接し方には一層の注意が必要になります。むしろ、自分の他人への接し方を顧みる良いチャンスとすら言えるかも知れません。率直にいって、適応障害は本人に責任がある症状ではありません。知人、友人、家族や職場の同僚で適応障害を発症する人がいたなら、果たして自分の接し方は適切なものであっただろうかと、自らを省みる機会とするべきでしょう。
